第二回 知られざる木の特殊効果!!
皆さん!!突然ですが
森林浴はよくいかれますか??
天気のいい日に森の中を歩く。日常の喧騒を忘れて森の中を歩くとスッキリしますよね。これはマイナスイオンのおかげ??それとも気のせい??
いえ、これには理由があるのです。それでは、知られざる木の特殊効果を見ていきましょう!!
木々達が暮らす森にはさまざまな微生物や腐朽菌などの菌類達がたくさんいるところです。動くことが出来ない木々達は自分が傷を負った場合にこれらの菌類から傷口を守らなければなりません。例えば動物たちが爪を研いだり自分の存在を誇示するために木をひっかいたりします。するとその傷口から腐朽菌や微生物が侵入し、何もしなければやがて木は枯れてしまうことでしょう。しかし森の木々達はそうした菌類から傷口を殺菌したり菌を寄せ付けないなど身を守る術を身に着けているのです。このような木々達が発散する揮発性の成分をフィトンチッドといいます。フィトンチッドとは、ロシア語で「フィトン=植物」を意味し、「チッド=殺す」という単語から作られた造語なのです。
これだけ聞くと何やら怖いイメージがありますが、フィトンチッドには私たちにとても有益な効果をもたらしてくれます。
それでは、次にフィトンチッドが私たちにもたらしてくれる主な効果を見てみましょう!!
フィトンチッドの主な効果は次があげられます。
①抗菌作用
②酸化防止
③消臭効果
④リフレッシュ効果
私たちの生活の中でもこれらフィトンチッドの効果を利用したものがあります。例えば5月5日の子供の日に入るしょうぶ湯。効能としては、疲労回復や血行促進、精神安定などの効果があるといわれております。
さらに木の王様と言われるヒノキは抗菌作用があり、まな板の材料として使われたりします。また、お寿司屋さんのネタケースに入っているサワラには酸化防止の効果がありネタの鮮度を保ちます。
さらにさらに私の大好きな柏餅!!この柏餅の柏の葉についても抗菌作用が期待できます。このように私たちの生活とフィトンチッドは密接に関係しているのです。先人たちの知恵に感謝ですね。
私たちの体に与える影響としては、交感神経の働きを抑え快眠をもたらす効果や、脳内のα波の発生を促して気持ちを落ち着かせたりするなどの効果があります。アロマオイルもこのフィトンチッド効果を利用しているものです。森の木々達から発散されるフィトンチッド・・・すばらしいですね。
つまり木造住宅に住まうということは、まさにそんな木々達に囲まれた生活が出来るということではないでしょうか。